「耐震偽装事件」残ったのはローンだけ!あきらめの心境

今年も大晦日を残すだけ、昨年の11月に発覚した耐震偽装事件、目の前のビルが偽装被害物件として解体され、新たに2階建の商業ビルが来年の4月完成予定で工事が進められている。26日、姉歯被告には実刑判決が出た。この解体したビルの所有者に残ったのはローンだけで新築するビルと2重の建設費の返済が重くのしかかる。事件の大きさ故に姉歯被告に対する追求はあきらめの心境だ。懲役5年は事件全体の被害から考えると軽いと言わざるを得ない。我々建築技術者の立場からするとどんな圧力があろうが法を破ってまで構造計算を偽装するなど通常では考えられないショッキングな事件だった。

三交イン入居ビル跡に2階建の商業ビルを建築中、4月に完成予定。現在基礎工事は終り新年から1階に取り掛かる。(近くのビルの屋上から撮る)